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【図解】レターポットとは? 使い方と仕組みを解説(後編)

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前回の記事の内容は、レターポットができるまでの背景と西野さんの思考について触れています。そこまで長くないので、ぜひご一読いただけたらと思います。
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サクッと概要を掴みたい方はスライドショーをご参照ください。

speakerdeck.com


前回の記事の最後では、レターポット内では文字を通貨としているということに触れましたが、これについて詳しく解説するのがこの記事です。

「文字を通貨にする」とは?

さて西野さんはレターポットの中では、「文字を通貨にしている」と語っています。

西野さんは自身の構想を説明するために、今僕たちが現実世界で使っている紙幣・貨幣を引き合いに出しています。

お金の歴史から今までのお金の在り方を振り返り、ちょっと遠回りしながら西野さんが言う「文字を通貨にする」を考えてみましょう。

現代の紙幣・貨幣はどうやって生まれたのか?

紙幣の成り立ちを考えてみると、元々は紙幣などは無く「金(ゴールド)」が使われていました。

でも、この金は持ち運びが不便だったりリスクが伴うという理由で「金をあずかりますよ!」という金匠(きんしょう)が現れます。

金を預かる代わりに、「また交換したかったら、これ持ってきてください!」と受取証を発行し、この受取証が流通するようになりました。

そうすると、金に交換しなくともこの受取り書だけで飯を食ったり必要なものを手に入れたりすることができるようになってくる訳です。なぜなら、みんなその紙切れには価値があると信用しているから。

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つまり姿・形には何の意味もなくて、通貨として機能するために重要なことは「みんなが、それには価値があると信用していること」だとわかります。

お金の三要素以外の、お金をお金足らしめるもの

お金の三要素(価値の尺度、価値の保存、交換の手段)以外に、お金がお金たらしめているのは「流通量」だと西野さんは言います。

つまり、僕たちが使っているお金も流通量がコントロールされなかったらお金として機能しないということ。ジンバブエドルが、ゴミ箱に溢れ返ってしまったことがいい例として挙げられます。

レターポットで文字が通貨になる理由


「言葉」を通貨にできないかと考えてみると、僕たちは言葉を好きな時に好きなだけ発行することができるため、流通量がとんでもなく大きいことがわかります。日々生活の中では、好きなだけ言葉を発行することができてしまいます。


なので、言葉を通貨にしようとしても常にハイパーインフレを起こしている状態になってしまって成立しないということなんです。

じゃあ、「使える文字数に制限があれば文字も通貨として機能するんじゃないか?」ということから、レターポット内では自分で文字を買うか、誰かから受け取るということをしない限り自分の持ち文字数ははないという設定になっています。

このように、「文字の流通量を制限すること」によって文字が通貨としての価値を持たせているということが、西野さんがいう『文字を通貨にする』と言うことの意味です。


ここまでの話をまとめると、
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こういった仕組みで言葉の有限性を自覚することで、言葉の無駄遣い(誹謗中傷など)を無くし、ユーザは本当に送りたい相手にしっかりと言葉を選んで言葉を送るようになるそうです。

事実、レターポットの中で誹謗中傷などは一切無いそうです。

西野さんがこの構想について深く感じたのは、西野さんの知り合いの方が白血病や末期ガンになられた時に、その方々が口にする言葉の一つ一つが美しく無駄がないことを実感した時だそうです。


レターポットの文字数を現金化できない3つの理由

レターポットで受け取った文字数や買い取った文字数、いわゆる持ち文字数は現金化することはできません。これはなぜでしょうか?

  • 1.レターを送れない関係をなくす
例えば、生徒から先生に対してレターを送りたいとなったときに法定通貨に換金可能であればレターを送られなくなります。

そういったレターを送れない関係をなくすためというのが一つ目の理由。

  • 2.お金よりも大事な承認欲求
SNSの普及に伴って、実物のお金よりもSNSでいいねをたくさんもらうことの方が価値があるように感じる世代が増えてきました。

こういった背景を踏まえると、お金ではなくもらった(贈った)レター数で満足するため換金の必要がないというのが2つ目の理由です。

  • 3.価値の認識
もともと金で行っていた価値交換の手段が紙幣に移ってからは、紙幣そのものが価値を持つようになりました。つまり、わざわざ金を紙幣を変える必要なんてなくなった訳です。

それと同じでレターポットでもみんなが文字に価値があることを信用しているから、わざわざお金に戻す必要がないということですね。

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レターポットの文字の価値が現実世界に反映される瞬間

現金化できないのであれば、現金で購入した文字たちは現実世界でどのように生かされるのでしょうか?(おそらく、この辺りをしっかり理解すれば『レターポットの売り上げを何に使うんだ!』みたいな野暮な発言はなくなると考えています。)

レターポットを使って、人に恩を配ることを常にやっていれば自然とそこにコミュニティが発生し信用を得ることができるということがレターポットが副産物的に生み出す価値です。

そうやって得た「信用」はクラウドファンディングなどの手段を使えば現金化することも可能です。

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レターポットを使って現金化した例が、今回の記事を書くにあたっても参考にさせて頂いている目黒さんという方。


目黒さんはレターポットの使い方について図解したスライドを作成したことで、お礼のレターをレターポット経由で多く受け取り、そこで発生したコミュニティでMacを買いたいとクラウドファンディングで資金を募り1日で達成したとのこと。

つまり、レターポットで溜まった「信用」は他の手段を用いて現金化することが可能ということです。

ここまで読んでこちらの動画を観ていただいたら、スッと入ってくるのではないでしょうか?
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西野亮廣の原動力

西野さんは最近の活動として、成人式の振袖問題を解決すべくもう一度成人式を行うことが話題になっています。こういった活動の西野さんの原動力はどこからきているのでしょうか?


西野さんは、自分がやりたいこと(絵本を映画化するなど)を必要になる資金をすぐに集められるためには常に「信用」を貯めておくことが重要になると言っています。

だから、成人式をやるなどを西野さんが自主的に行動を起こすのは、それによって「信用を貯めておくため」なんですね。こうして貯めておいた信用が、クラウドファンディングの数字などに著実に現れています。

またこういったアクションを起こす時西野さんは、『必ずwin-winの関係を構築すること』を心掛けているそうです。

つまり、リベンジ成人式の応援レターをレターポットで募り、ちゃっかりレターポットの宣伝をしているのもwin-winの関係を構築するためですね。

これは善意だけでは継続的な人助けができないから、と西野さんは語っています。

だから「売名でもいいじゃん!」というスタンスで、売名支援を行うことによってさらに信頼を貯めていき、次の活動のインパクトを強めているということです。

『宣伝CMを打つよりも、人助けをする方が宣伝効果は高い』という西野さんの言葉は、信用経済の時代において本当にその通りだと思います。

最後に

最後まで読んで頂きありがとうございました!

長々と文章やスライドを作ってきましたが、正直使って触ってみるのが一番早いです。(笑)
letterpot.otogimachi.jp


西野さんの話を聞いていると、これから僕たちが生き行く世の中は「信用」がもっとクッキリと見えてくる信用経済が資本主義経済上に現れてくるんだとつくづく思います。

これからは、いざという時のために「お金」ではなく「信用」を貯めておくべきなのかもしれません。僕も世の中をちょっとでも動かせるように信用を貯めていこうと思います。

よかったら感想など、こちらの送って頂けると嬉しいです。最近レターポット始めたばかりで、『レターがねえ!』という方はコメントください。
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レターポットを活用してこんなこともやってます。ぜひご覧ください。
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