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責任の分散とは? 日常的で使える集団行動の心理学

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こんばんは、けんぞう(@AfTqc)です。

最近心理学に夢中です。今日は日常で見られる『責任の分散』という心理傾向についてご紹介します。

責任の分散とは?

責任の分散とは、援助するべき人がいる状況下で自分以外の傍観者がいる時、行動を起こしにくくなる効果のことを言います。日常的にもよく見られることではないでしょうか?

電車で座っていてご年配の方が入ってこられた時に席を譲れないのは、気恥ずかしいという気持ち以外にも「席を譲っていないのは自分だけじゃない、自分だけの責任じゃない。」という気持ちもあると思います。

責任の分散を実証した社会心理学者のジョン・ダーリーさんの実験をご紹介します。実験の対象者が1人でいる時と5人で行動している時で、目の前でてんかんの発作をした人を助けるかどうかを観察します。するとこの場合1人でいる場合には85%の確率で助ける行動に出たのに対して、5人の場合には31%まで下がるという結果が出ています。

つまり5人で行動した際には責任が分散されてしまったために行動を起こしにくくなるという心理的な傾向が働くのです。

僕たちの日常生活でこれを実感する場面としてはもう1つ、『グループLINE』というものがあると思います。

グループLINEとチャットワークの決定的違い

グループLINEは複数人に対して一括で連絡する手段として非常に有効なものですが、驚くほど反応率が低いのも事実です。何かを発言しても既読だけついて誰も返事をしてくれないという経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか?

もちろん『やたらと発言し過ぎて他の人に通知がいくのが申し訳ない』という気持ちもあると思いますが、同時に自分は発言する責任がないという気持ちもあります。

この辺りの欠点をチャットワークというアプリはよく補っていると思います。チャットワークは業務用の連絡ツールですがLINEの決定的違いは、『タスクを振ることができる』という点だと思います。作成したグループ内で期限付きのタスクを個人に送付することができるのです。

これによって明確に自分がそれをやるべきだという責任が発生し、グループ内の公の場でやり取りが行われているため、タスクが振られていることを全員が認識しているためタスク逃れを心理的にしにくいです。

このタスク機能は期限を設定したりすることもできるため、自分で自分自身に対してタスクを振る形でリマインダー代りにノート代りに使っている社員の方もいました。
go.chatwork.com

責任の分散の防止策

責任の分散という現象で困ってしまうのは、人に何かを依頼する時です。『バイトのシフトを代わってほしい』という時にグループLINEで呼びかけても効果は薄いです。こういった類の情報は閲覧する人の数に比例して希薄になると思っています。

つまり個人で直接連絡するのが最も効果的です。バイトのシフトの例で言うと相手のスケジュールが空いている場合には、交渉力か信頼力のどちらかに頼る必要があると思います。

信頼力は返報性について書いた前回の記事の内容とも重なる部分ですが、常にバイト仲間などのコミュニティの中で感謝される振る舞いをしておくことで信頼を勝ち取っておき、『お前が言うなら代わってやるよ。』と言われる存在になることです。

交渉力は心理学的なテクニックを入れることができます。例えばLINEを送る相手が一定期間会っていない相手だとすると『久しぶり!元気?』のような形で距離感を縮めるコミュニケーションがあった方が無いよりも交渉の成功率が高まるという実験結果もあります。

さいごに

日常で起こる現象を心理学的な側面から考えていくのはめちゃくちゃ楽しいです。『影響力の武器 実践編』ではそうった知識を取り入れることができるのでお勧めですよ(^ ^)