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『集合的無知』を知ろう。あなたが見殺しにされないために

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こんにちは、けんぞう(@AfTqc)です。

あなたは自分の判断に自信が持てない状況になった時、他者の言動を真似てしまうという経験はありませんか?

僕はよくこれをやらかします、受験の時なんかは体験でしたね。学生っぽい集団の流れに付いて行って、試験会場に着くかと思ったら全然違う場所に着くこととか頻繁にありました。

この心理傾向は人間が持つ普遍的なもので、『集合的無知』と呼ばれ、その場での判断に自信が持てない時に周りの行動に合わせてしまう現象です。

集合的無知という心理現象の人を見殺しにしてしまうほどの危うさについて、ご紹介していきます。

集合的無知によって見殺しにされた女性

1964年3月、アメリカニューヨーク州クイーンズ郡キュー・ガーデン地区で一人の女性がある暴漢に殺害されました。このニュースで衝撃的だったのが、殺害された女性が大声を出し助けを求め、近所の住人はそれに気が付いていたにも関わらず誰一人警察に通報しなかったということです。

参照:キティ・ジェノヴィーズ事件 - Wikipedia

なぜ住人たちは通報しなかったのでしょうか?冷徹な心を持った住人しか、そこには住んでいなかったのでしょうか?答えはNOです。

これがまさしく『集合的無知』という心理傾向が現れた例で、住人たちは「ただの夫婦喧嘩かもしれない…」などの憶測を立てて、周りの住人たちの行動に目を配りました。そして、全員がこの心理傾向でほかの住人たちの動きを観察していると至る結論は通報しないでおこうというものになります。

これが『集合的無知』が持つ恐ろしさの一つで、周囲の行動や意見を気にし過ぎる余りその場での正しい判断を見失ってしまうのです。

もしあなたがこの女性の立場になったら…?

つまりその場に人が多ければ多いほど、何かの危機に迫られた時あなたが助けられる確率は低くなるのです。周りにいる人たちが、慈悲の心に満ち溢れた優しい人たちだったとしてもです。

どうすれば、この恐ろしい状況を回避できるのでしょうか?

例えば道を歩いていた時に急に胸が苦しくなって誰かに助けを求めるならば、具体性が最も大切なことです。

つまり、その場にいる不特定多数に『助けて』と叫ぶ代わりに、特定の個人に向けて具体的にしてほしいことを叫ぶのです。

『そう、そこのあなた。ブルーのジャケットの。救急車を呼んでください』

実際の危険な状況の時にこれほど冷静でいられるかは別として、事前にこういった状況ではどう振る舞えばいいかを知っておくことは大切だと思います。

逆にあなたが助ける側の立場に立っている場合には、この『集合的無知』というバイアスを取り払い助けの手を差し伸べるようにしましょう。

日常は集合的無知で溢れている

このブログではいくつか人間の心理的傾向をご紹介してきましたが、これらは人間がより思考する回数を減らし楽に生きていくために必要なものなのです。初めての土地でどう振る舞えば良いかわからないときは、とりあえず周りに合わせておけば何も問題を起こさずに生きていくことができます。

しかし、今回の例のように時には『集合的無知』という誰でも陥りやすい思考の罠を抜け出して自分の頭で考える瞬間も必要です。

『何が正しいかなんて行動してみないと分からないものだよ。』と自分に言い聞かせてこの記事を終えます。

参考:

みなさま、いつもご意見ありがとうございます(^ ^)!