内向的人間として、生まれてきたことを心から嬉しく思います。
内向型人間の時代という本について。
ぼくは長い間、内向的な人間として生まれてきたことを恥じていました。 無理に外交的に振る舞おうとしたことは何度もあります。
しかし、スーザン・ケインさんの『内向型人間の時代』という本を読んでからというもの、気がすっかり変わってしまいました。 今では、自分が内向的であることを心から誇りに思います。
『内向的人間の時代』という本は、
- 内向的な人間がいかなる点で、外交的な人間よりも優れているか。
- 外交的な人間に合わせられた教育・労働環境によって、いかに内向的人間の創造性や集中力が損なわれているか。
- 内向的人間はどのようにして、自分の才能を伸ばしていけるか。
などを解説してくれている一冊です。
内向的であることを自覚している方には、ぜひとも一度読んで頂きたいです。
ちなみに本書で、内向的かどうかを判断できるこのようなテストがあるので参考にしてみてください↓
全部は紹介しきれないので、内向型人間が持っている特質としての『孤独を楽しむ』というポイントに絞って記事を書きます。
創造性を発揮するのは内向型。
カリフォルニア州大学バークレー校が行った実験では、各分野で優れた創造性を発揮しているのは落ち着いていて、内向的な人間が多かったということがわかっています。
もちろん全ての場面において、内向的な人間が外向的な人間よりも優れた創造性を発揮できるということではありません。
しかし、内向型は単独で作業することを好み、この孤独な作業は革新の触媒となるということを研究者の方々は考えているようです。
一人作業するということに苦痛を感じないため、当面の課題に意識を集中させて、それら以外のことにエネルギーを浪費することを避けることができるということです。
もう一つ、バイオリン専攻の学生を調べた面白い実験があります。
孤独が集中的実践を可能にする。
エリクソンという人が行った有名な実験では、ベルリン音楽アカデミーのバイオリン専攻の学生を3つのグループに分けました。
- 将来ソリストになるほど優れている高レベル
- 可もなく不可もなく程度の中程度レベル
- 演奏者にはなれない低レベル
おもしろいことはこれら3つのグループの学生は、練習時間の総量は変わりないということです。
違いとしては、第一のグループの優秀な学生たちは個人練習(集中的実践)に多くの時間を割いていました。
孤独な練習によってスキルを磨くことができるのは、バイオリンに関わらずほかの分野(チェスなど)にも当てはまることのようです。
外向的な人間に合わせなくていい、孤独を楽しもう。
僕は本書で紹介されていた実験を見る限り、完全に内向的。
ここ数ヶ月は自宅に籠りながら、ブログを書いたり、英語を学んだり、筋トレしたりと好きなことをしています。 それぞれの分野で微々たるものですが成長が見え始めています。
いまは、僕の人生の中でも最高にハイになっている時期だと思います。
内向的な人は、無理に外向的な人に合わせる必要はありません。 むしろ合わせてしまうと、損をするくらいに考えた方がいいかもしれません。
- 内向的な人は、外的な刺激に敏感。
なので、
- 内向的な人が、外向的な人間が好む場所(パーティ)に行くことは、時間と意志力の無駄。
つまり、
- 内向的な人は外向的な人に合わせることなく、一人で自分が落ちつける場所で、優れた集中力と創造性を発揮するべき。
いつもにこやかに外向的に振舞い、人当たりがよくて、集団で協力して仕事をすること(オープンオフィスなど)が良しとされているけれど、
そういった労働環境・教育環境はだいたいの外向的な人間のためにデザインされているということを多くの人は知りません。(オープンオフィスなどは、集中力を阻害することが実証されています。)
自分が熱中したいことを決め、集中できる場所をデザインし、内向型の強みを爆発させよう。